播磨アルプス縦走

2005年01月元日


高御位山には何度となく登っており自称 ”高御位通” であるが考えてみると全縦走をしたことがない。
ピークを全て歩くには体力的に無理があるが、桶居山を含む出来るだけ多くの尾根、ピークを休憩無しで歩こうと思い立った。
今日は休憩無しで歩いてみようと決めたので歩きながら食べ易い菓子パンをコンビニで買う

昨年末の12月05日に鹿島神社側から登っているので今回はその逆周りの北山神社側から登ることにする
鳥居近くの空地に車を止め北山神社の小さなお宮裏から歩き始めると広葉樹林の穏やかな道が続く。
展望が開けてくると斜度がきつくなり中塚山への登りが始まる、気温は5℃と低く、中々体が温まらない、昨日の大雪で道にはまだ雪が残っているが歩き難い程ではないので助かる。

中塚山を過ぎると何度か歩いた勝手知ったる道となり、高御位の山頂を眺めながら登り下りを繰り返して進む。
岩山の急登をこなして成井からの参道に合流すると多くの参拝者が初詣をしていた。
1時間16分で高御位山頂に着く、山頂には雪が残っており滑って崖下に落ちそうな危ない状態、写真だけ撮って先に進む、下りの岩山にも雪が張り付いており注意して歩くが滑って転倒を1回してしまう。

1時間52分で桶居山への分岐点に着く。この道に入る人は少なく、かつてはキジ打ち場に使われていたこともあった。いつもは響き渡っているクレー射撃場の射撃音が今日は聞こえない、正月休みか?
言われのありそうな大きな崖がクシャおじさんの顔に見える、勝手に”クシャおじさん岩”と命名する。
裏山に入ると樹木が無くどこを歩いても展望が良い、邪魔になるのは高圧線の鉄塔であるが地図を見る上ではこの鉄塔が位置付けの目印となり助かる、それでも違う山に登ってしまい道を間違い時間をロスしてしまう。

桶居山への急登に雪がへばり付いていたら尻尾を巻いて迂回しようと思っていたが、幸いにも雪はまったく残っていなかった、桶居へは急登であるがザラザラした花崗岩の岩肌はグリップが良く楽に登れる。
桶居山には2時間52分で着く、山頂からの展望は最高に良い、以前あった山頂標識は台風の為か無くなっている。
桶居山から先へは初めて通る道である、ゴツゴツした岩山を下っていくと名勝になりそうな達磨落し岩(勝手に付けた)があった。樹木の無い展望が良いやせ尾根が続き、まさにアルプスの高山帯の様な感じで気持ち良く歩ける。

何度もピークを上がり降りし尾根筋の端に達するが下りたい方向に道が無い、道成りに下山して行くと民家の路地から県道396号線に出た、登山口の案内板は無くこちらからの登り口は地元の人でないと判らないと思う。

舗装路を歩き始めると気温が急に下がり雪が降り出した、あんなに天気が良かったのに不運であるが雨でなくて良かった。舗装路を30分歩いて登り直しを始める。お寺の境内から裏山に登っていくと忠魂塔のある岡に出て、尾根伝いに進んでいくと三叉路となり右に行っても左に行っても下りとなり、登りの道は無く結局下山していまう。下山したところに住吉神社があり、その横に登山道らしい踏み跡を見付ける、登山口の標識はまったく無し、笹薮で覆われた道を登っていくと尾根筋に出た、この道で間違いないことが確認出来た。

尾根筋に出てからは笹薮もなくなり歩き易くなるが、幾度となくピークが現れ登り下りを繰り返し、登ってみたかった209mのピークに5時間23分で付く、このピークもどこから見てもピラミダルな形状をしている。

又、鞍部に降りて登り直すと勝手知ったる高御位の縦走路に出る、百間岩を展望台のある鞍部まで下り、大きく登り直す。この尾根筋は結構樹木で覆われいるが所々に開ける場所からの展望はすばらしい、相変わらず登り下りを繰り返し6時間27分で尾根の主終端に達する、後は下るだけであるが下山道に分岐が多く、気を付けないと違う所に降りてしまう。こちらも民家と工場の間に下りるが、登山口のガイド板は付けられており、こちらの登山口は判り易い。

舗装路を車まで戻り始めると鹿島神社への多くの参拝者と出くわす、車の安全祈願なのか大渋滞している、御祓いに金を使う奴の気が知れん。今日、歩くのを止めたのは写真を撮る時と地図を見る時のみで7時間を歩き通し、スタート地点に帰り着く。今日は数え切れない程のピークを越えたがトータル標高は幾らになるんだろう、千mは越えていると思うが計算する気にならない。(六甲全縦走のトータル標高は富士山の数倍と聞いたことがある)

今日の縦走中に四つ程知らない登山道を見付けてしまった、これらの道も歩いておかないと高御位通にはなれないので次回に取っておこう。高御位山は低山ながら歩き応えのある縦走路と高山帯の様な展望の良さには改めて惚れ直してします、杉木立がないので他の山の様に台風による倒木がまったくないのも助かる。

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国道2号線から直ぐ近くの北山神社鳥居。
鳥居横の小さなお宮裏から登山道が始まる
雑木林を抜けると尾根筋に続く中塚山が望めた
尾根筋より見た高御位山まだまだ遠い、気温は低いが天気は最高。
中塚山の山頂には昨日の雪が薄っすらと残っていた。
小高御位山に続く高御位山。
小高御位山を下りた鞍部より高御位山への急登を見る。
岩盤の急登を登り切ると成井からの参道に合流する。
山頂の神社、多くの初詣者で賑わっている。
1時間16分で播磨アルプスの主峰、高御位山に着く、山頂一面は雪が残っており滑りそうな危険な状態
高御位山を過ぎると遠く桶居山が見えてきた。
桶居山分岐点を過ぎてしばらく歩くと大きな崖壁が見えてくる、崖壁はガンダムともクシャおじさんとも見て取れる、縦走路はぐるーっと廻って崖壁の上を通る
今日は正月休なのか射撃音のしないクレー射撃場。
播磨槍と名付けても良いほどピラミダルな桶居山、正面から登り裏の尾根へと縦走する
鞍部から見上げた桶居山、急斜面ではあるがザラザラの花崗岩はグリップ良く登り易い。
桶居山の山頂からは360°の展望が得られ瀬戸内、姫路方面が一望出来る。
高御位山からの縦走路を振返る、見渡す限り山又山で表高御位からの景観とは随分違う。
桶居山からの下山路は痩せ尾根が続く。
下山中に見られた”ダルマ落し岩”、勝手に名前を付けた。
痩せ尾根から振返ると雄大な景観が得られる。
下山した所は民家の路地裏、登山口の標識はないので、ここの登り口を見付けるのは難しい。
舗装路を30分歩いて別所町の住吉神社横から登り直しを始める。
笹薮道を登り切ると展望の良い尾根道に出る、この先も幾つものピークが続く。
左が209mのピーク、鞍部に降りて登り直すと高御位の登山道と出合う。
百間岩の最頂部から次に登るピークとその後の尾根を見る、まだまだきつそうな道が続きそう。
最初のピークへ登りこれからの縦走尾根を見る。
豆崎側に下山すると民家と工場の裏手に出る、ここは登山口の標識があり判り易い。
6時間前のスタート地点(右端)から高御位山(中央ピーク)、鹿島山までを見る。
兵庫の山、特に但馬の山ははどこに行っても倒木で楽には歩けなくなってしまっている。
高御位山には高い樹木がなかったせいか台風の影響は少なく登山道で歩き難い箇所はなかった。次にどこに行くかは決めていないが倒木のないことを祈りたい。
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高砂市