とんがり山(257m)

(姫路市

2005年01月04日


姫路市の北西部にあるとんがり山に行く。石倉の稲荷神社に登山口があると見て、神社前まで行くが周辺は民家が建ち並び道路巾が狭く、車を停める所が無い、少し離れた川沿いの空地に車を停める。車を停めた地点から特徴あるとんがり山が直ぐ横に見える、斜面は45°以上はある感じで、どう登らせてくれるのか楽しみだ。

予想通り稲荷神社の裏手に登山道らしき踏み跡があったが、コシダが生茂り地面が見えないような状態であり、ほとんど人が通っていない感じがする。一つ目の小さなピークを過ぎると鞍部に下り、砕石で出来た崖っぷちギリギリを歩くことになる、道は無いに等しい状態になり162mのピーク目指してひたすら登る。

15分で162mのピークに着く。尾根伝いに下っていくと竹林となり、倒木ならぬ倒竹で行く手を塞がれる、三つ目のピークを過ぎると突然、広い登山道に合流した、これが正規の登山道の様だ、この道なら薮扱きも三つのピークも通らずに済む様だ。

目の前のピラミダルなとんがり山がどんどん近付き、大きくなってくる。
神岩と呼ばれている大きな岩を迂回して岩の上に立つとすばらしい展望が得られる。神岩の上には水溜りと三角形の小さな石があり、何やら謂れがあるらしいが歴史上の嘘には興味ないので先を急ぐ。神岩からはとんがり山の山頂目指して超急登となる、ほとんどが直登であるがトラロープが設置されており困難な登りではない、一機に高度を稼いでしまう。

58分でとんがり山頂に着く。気温は9℃と高い方だが風が強くTシャツ1枚だと寒い。直ぐに北側の縦走路に入り峰相山を目指す、南側と打って変わって雑木林の穏やかな尾根道が続く。三叉路に突当たり、標識に左、大黒岩と書かれていたので行って見ると大きな岩が突っ立っていた、頑張れば登れそうであったが、降りるのが恐ろしそうだったので止めておいた。

ここから先も穏やかな道を淡々と歩いていると、1時間27分で寺院跡に出て峰愛山の標識がぶら下っていた。まったく登ってきた覚えはないし、えっなんで!の感触だ、どう見ても山頂には見えない、直ぐに大池側に降りる。

かつての参道を中途半端に整備しているので、歩き難く雰囲気が悪い。木魚の音が聞こえ出すと鶏足寺の境内に入る、ここからは車が充分入れる舗装路となる。車に戻っている途中に本来の登山口を見付けた。稲荷神社までは2時間10分、更に6分歩いて車に戻る。
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右端の小さなピークの向こうに稲荷神社がある、第二の大きなピークまでは採石場の際を歩く、第三のピークまでは半薮扱き、左端がとんがり山。
とんがり山全景、45°の斜度がある。
登山口となる稲荷神社、正規の登山口は別にあった。
稲荷神社からの道はコシダが生茂り、半薮扱き状態。
二個目のピークを過ぎるととんがり山が姿を現す。
三つ目のピークを下ると正規の登山道と合流する、道幅は広く歩き易い、最初からここを通ればよかった。
とんがり山が随分近付いた、手前の坊主岩が神岩。
神岩の下を迂回して後側から神岩に上がる。
神岩からの展望は最高、三角の石と左の水溜りの謂れは他のHP参照のこと。
神岩から見たとんがり山、さて、どう登らせてくれるのかが楽しみ。
トラロープを頼りに58分でとんがり山の山頂に着く。
正式名称は風早嶺と言うらしい
標高は低いが直下に平野部が広がり高度感は充分にある、周辺の山々への展望も良し。
縦走路から少し離れたところに大黒岩がある。
登れなくはないが降りるのが怖そうなので止めておく。
普通に歩いていると峰相山の山頂標識が現れた、これでも山頂?、周囲はフラットで不気味な寺院跡があるだけ。
この表記が無ければ通り過ぎてしまう。
峰相山を南に下ると鶏足寺と言う気持ち悪い名前の境内に出る、ここから先は舗装道路となる。
とんがり山(左)がとんがっているのは南面のみ、鶏足寺からの帰路途中で見る。
ここが正規の登山口、ここからなら30分でとんがり山に立てる。
東面から見たとんがり山3D図。

とんがり山は登る価値が充分あるが峰相山は縦走中に通り過ぎるだけの山の感じ。
これで”とんがり山”と名前が付いた山は三つ登ったことになるが、兵庫県にはまだ二つ程、とんがり山がある様なので近々消化してみたい。

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