とんがり山(620m)〜西寺山(646m)

(篠山市今田町

2004年12月19日


昨夜の忘年会からの二次会が今朝の4時まで続き、家を出たのは昼過ぎとなる。

社町からデカンショ街道(国道372号線)を走り、今田町から県道292号線に入り、四斗谷の村落にある神社の参道から登ることにした。神社近くの道路に車を停めて2時丁度に勾配の緩やかな参道を歩き始める。5分も歩くと参道は綴れ折の急勾配となり、12分で妙見宮跡地に出る、石物は残っているが建屋は何も無い。

妙見宮跡の左側から登山道が始まる、急勾配の尾根を登り続けるとピークに出てしばらくは穏やかな勾配になり、一旦、鞍部まで下がり山頂までは急登が続く。40分でとんがり山(620m)の山頂に着く、山の正式名称はどう言うんだろう。山頂は狭く小さな祠があるだけ、東面の展望が良く目の前に白髪岳、松尾山が聳えている、丁度、鳳凰三山から白峰三山を見た感じであるが、当然、スケールは全然違う。

10分休憩して峠のある鞍部側に降りる。道の状態は俄然悪くなり踏み跡はあるものの落葉が引き詰められ判別が出来にくい、雑木林のせいか、倒木はまったく無く助かったが薮道なので歩き良いとは言えない、小さな登り下りを何度か繰り返し、最後に大きく下ると1時間15分で今田から黒石に抜ける峠である鞍部に出る。

峠の道ははっきりしており、ここからは車まではすんなりと帰れそうな感じがする。真っ直ぐ進めば西寺山に向かうが、時既に3時16分、日暮れが一番早い時期なので一瞬悩んだが予定通り西寺山に登ることにする。峠からは更に不明瞭な道となり急登が続く、道は不明瞭だがテーピングはしっかりしてあるので道間違いは無さそう。急登の続く1個目のピークを上がり切ると、大きく下り鞍部に降りて行くことになる、次の570mのピークが山頂かと思ったが、又々、鞍部に降りてしまう。

1時間58分で西寺山(646m)の山頂に着く。山頂からの展望は殆んど得られず、正式な山頂標識も無い。既に4時、後1時間もすれば日が暮れてしまうので急いで降りる、下山路は登ってきた道を含めて3箇所あり、峠に戻るには時間が無いので県道に一番近そうな南側の道を降りる。

荒れた道は更に悪くなり、殆んど踏み跡が無い薮道、薮扱きとなるがマーキングだけはしっかりしている。しかし、それも最初だけでマーキングが無くなったのか見失ったのか周りに見当たらなくなってしまった。日暮れてきたので道の無くなった斜面をドンドン薮扱きしながらひたすら下る。

枯沢に出たので沢沿いに下って行くと林道らしい道が現れたがまったくしっかりしておらず、道には見えるが薮とほとんど変らない、2箇所の丸木橋も腐ってしまい渡ることが出来ないので沢に降りて渡ることになる。県道が近付いた頃になると笹薮に隠れたイバラで痛めつけられる。

2時間50分で県道372号線に出ることが出来たが、車までは相当遠いことが直ぐに判った。3.2kmの舗装路を35分掛けて車まで帰る、歩いて帰っている間に日はすっかり暮れてしまった。民家のおっちゃんが 「今から山登り?」 と心配して声を掛けてくれた。

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今田町四斗谷の村落から見たとんがり山、中央に覗いている三角状のピラミダルな山がそれ。
四斗谷の神社横参道から登山道が始まる。
参道は巾が広く斜度も緩やか。
12分も歩けば妙見宮跡に着く、石物は残っているが建屋は残っていない。
妙見宮跡を現すのは小さな石碑のみ、ここで参道は終わり急峻な登山道が始まる。
40分でとんがり山に着く、山頂には小さな祠があるのみ。バックと比べるとその小ささが判る。
アシビが開花の準備を始めている。
山頂から見た北東面には白髪岳(左)と松尾山(右)が聳える。
鞍部(峠)から登ったピークから見た西寺山、再び鞍部へ下る。
西寺山の山頂、展望は悪く三角点があるのみ。
山頂には同じような手作り標識が2枚あった。
山頂から得られる展望はこの程度、天気が悪く日暮れも近いので写真にはならない。
西寺山からの南面の登山道は既に道とは言えず、林道に出ても相当荒廃している、2箇所の丸木橋も朽果てていた。薮扱き好きな人向けの山か。
薮扱きの林道を抜けると県道372号に出た。

神社からとんがり山までは登山道がしっかりしており山頂からの展望も良かったが、西寺山までの縦走路は道が悪くなり、更に西寺山からの南面下山路は登山道とは言えない程、荒廃していた。

世の中には薮扱きをしてまでも道を切り開いて進むのが好きな人も居るが、私は薮扱きは大嫌いだ。小心者なので道間違いの心配のないちゃんとした登山道を歩くしか能がない。

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