高場山 (798m)

2006年12月30日


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兵庫県 神崎町

年末の寒波にて日本海側は相当量の雪が降った様だ。登ったことのない山に行きたいし、新雪の山は歩きたくないしと考えている時に ”新はりまハイキング”の本に高場山なるものが載っていた。生野峠を越えることのない大河内町の山なので積雪も大したことはないであろうと出掛ける。

沢に沿っての道は穏やかな勾配であり、息を切らすことはない。雪面には踏み跡が無く、ここしばらくは誰も登っていない様である。=人気の無い山?

10時36分に出発して県道(?)を18分も歩けば水力発電所跡地に着く。操業は昭和4年で終わっているらしく跡地は杉林になっていた。ここから先は登山道となる。

登山口へは県道8号線から県道312号線に入るのであるが、行き成り通行不能立札があり、行ってみると道路に積雪が多かったので引き返して、県道8号線の空地に車を止める。県道312号線は100mしかないことになる。

新雪を歩きたくなくて、ここに来た訳であるが、思いと裏腹に一面の新雪であった。積雪量は大したことなく、標高を稼いでもラッセルをすることはなかった。

Road Map:福崎から国道312号線を北上し、神崎で県道8号線に入り大河内町の宮野へ。
Root Map:県道8号線の空地に車を停めて、発電所跡への林道を歩き、沢道を貯水池経由山頂へ。
標高差:584m
52分歩くと三段滝に着く。ここまでは樹木で沢が見えなかったが、ここは大きく開けて遠くではあるが三段滝を見ることが出来た。優美な滝であるが、水量が寂しい。
1時間08分歩くと3回目の渡渉となるが、大きな岩に雪が載っており、どこを渡って良いのか判らなくなる。前方の岩峰にはステップが切ってあるだが、これも積雪でどこに足を置いて良いのか判らず歩き辛い。
奥深い山の貯水池は寒々しく神秘的である。登山道は堰堤を渡り、池の周囲を少し廻り込んで行く。
1時間20分にて貯水池に着く。発電所の貯水池なので大きな物と思い込んでいたが、実際に見るとびっくりするほど小さい。
2時間09分にて高場山に着く。山頂には標識がまったく無く、三角点も積雪に隠れているが、廻りにこれより高いピークが無いこと、横に送電鉄塔があることで高場山であるとした。
山頂からは西に雪彦山が望めるはずであるが、ガスが出て林道は見えるが山頂の姿は一瞬見えただけであった。南面に樹木が少しあるが、晴れていれば360°の展望を得られるピークではある。気温は1℃であるが、風が無く寒くはない。
雑記
貯水池までは沢沿いの緩やかな道であり、沢音を聞きながら気持ち良く歩ける。晴れていれば山頂からの展望は良さそうであるが、山頂の送電鉄塔は頂けない。今日は道間違いも含めて登りは2時間09分、下りは1時間20分であるが、積雪さえなければもっと手軽な山になると思う。
登山道を下っていくと貯水池の手前が倒木で塞がっていた。登り時、倒木が多いのは確認していたが、ここが登山道とは気付かなかったし、判るはずがない。
二度と来ることは無いと思うが、貯水池からの登り口は火の用心の標識の17であることをメモしておく。
二ノ滝
登山道は沢と高さが無かったが、最初の渡渉をしてからはどんどん沢から高い所を通る様になってくる。表示が無いので判らないが、二ノ滝と思える滝があったのだが、木立ちが茂りほとんど見えなかった。
毎度の道間違い
池の周囲を廻っていると、積雪と倒木で道が判らなくなってしまった。谷筋が登山道らしく見えたし、マーキングのテープもあったのでどんどん進んでいると鹿避けネットにぶち当たった。ネットには扉部があったが、周囲を見渡すと、至る所にマーキングのテープがぶら下っている。登ってしまえば山頂だろうと直登することにしたが、急斜面に倒木と積雪が重なり登れたものではなかったが、鹿避けネットをロープ代わりにぶら下り登り切ることが出来た。完全に道を違えた様だ。
下山時に登山道を確認する
登り時の急斜面を下るのは困難なので、正規の登山道を探して下ることにする。尾根を下っていくと探すまでもなく、立派な登山道がジグを切って通っていた。ジグを切れなければならない程の斜面を直登したのだから急な訳である。