千ヶ峰(1,005m)

2005年04月23日



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兵庫県加美町

千ヶ峰には何度も登っているが、七不思議コースとやらには行ったことがない。
56歳を目の前にして、三谷コースで体力測定(?)を行い、その後、少し縦走して七不思議コースを下ろうと思う。

三谷コースから登る。
トイレも有り25台は停められる駐車場には先行者の車が1台止まっていただけであるが、時間と共に沢山の人が訪れるはず。
登山口には”山頂まで2,053m”と書かれている。
沢音を聞きながらしばらく歩くと雌滝、雄滝が見えてくるが、雨上がりでないと水量は少ないらし。雄滝は落差15m程、雌滝はナメ滝になっており落差と言うより距離が長い。
沢沿いに進んで行くと、二つの滝の流れがX状に交差した滝が前方に見える様になる。ここからは序々に沢から離れ、きつい登りになってくる。
かつては階段がきれいに整備されていたが、雨水でほとんどの階段が崩壊しており、自然道に戻りつつある。登山道の階段を設置するより滝の全容が見易い様に樹木の伐採をお願いしたい。
山頂手前の急登をこなすと、58分で千ヶ峰山頂に着く
老人パワー
休憩なしで縦走路に向かう予定であったが、山頂で休憩していた初老のおじさんと話しこんでしまう。
加西からのおじさんは千ヶ峰がお気に入りらしく豪雪だった1月には4回、今年に入って8回目来た様なことを言われていたが、歯が半分ないのでうまく聞き取れなかった。
縦走路に入る
山頂から緩やかな斜面でどんどん下っていくが、歩き易い縦走路が続き気分良く歩ける。17分で七不思議コースの分岐点があったが、ここではなく、唐滝を巡るコースから下山する予定。更に4分も進めば雨乞い岩に出たが、何か謂れがあるのであろうが、私にはただの岩にしか見えない、通り過ぎる。
七不思議コース
34分で七不思議コースの分岐点に入る。
うっそうとした杉木立の中、激下りが続く、下りは面白い程、足が進むが、これを登るのは相当きつそうな感じである。
途中に”展望良し”と書かれて岩があり、上に登ってみると、確かに展望が良く、このコースで唯一、村落まで見えた。
唐滝
激下りを終えると沢音が聞こえ出し、55分で唐滝に出る。まったく期待していなかった唐滝であるが、中々見応えのある落差と姿をしている、滝下までの道は付いていなかったが、直ぐ近くなので降りてじっくりと滝を眺める。
沢沿いの道を下っていくと、もうひとつ大きな滝があった、滝名は表示されていないので勿体無いと思ったが、帰ってネットで調べると禊(みそぎ)滝と言う名が付いていると判った。

1時間37分で岩座神に出る。後は1.8kmの舗装を25分歩いて駐車場に帰り、3時間15分を要し千ヶ峰を終える

林道から見た千ヶ峰と縦走路、986mピーク付近に雨乞い岩がある。
三谷コース登山口の駐車場、車は25台位停められるスペースあり、奥の建屋はトイレ。
ナメ滝状の雌滝、滑り降りたい衝動にかられる。
数段に分かれた雄滝、水量は多い方と思うが、雨上がり後を見てみたい。
どこにでも咲いている直径13mm程のスミレの一種、この花の群生は見たことがない。
千ヶ峰山頂から見た三国岳、縦走路途中にあるギザギザ部分が面白そう、どこから登るのか調べてみよう。
千ヶ峰山頂よりこれから下る縦走路を見る、穏やかな歩き易い道が続く。
縦走路は展望が利かない部分が多いが、登り下りが緩やかで散策気分で歩ける。
これが何てことない”雨乞い岩”、謂れがあるんだろうが、どうせうそ臭いと思う。
七不思議コースに入ると激下りが続く、下りは苦もなく面白いが、登りはつらいだろうと思う。
途中に”展望が良い”と書かれた岩があり、登って見るとコース中唯一下まで見渡せる展望の良い所であった。
”展望が良い”岩からは満開のタムシバが見える。
外れて地面に落ちていた標識、”一人で踏み入った者は誰一人として無事に帰ったものはいない”と書かれている。
中々迫力がある唐滝、期待以上であった。
あることすら知らなかった禊(みそぎ)滝
あちこちで見られるミツマタの花。
禊滝のきれいな写真はこちらまで
唐滝のきれいな写真はこちらまで
雌滝、雄滝のきれいな写真はこちらまで
体力測定結果
2年前、三谷コースから登った時には1時間05分掛かった、今回は58分だったので
体力は衰退していないが付いたとも言えない。

七不思議コース
山頂で会ったおじさんは七不思議コースを展望が利かず時間が掛かるとボロカス言っていたが、
今回、歩いてみて下りに使うには充分楽しめるコースと判った。展望が利かない分、日陰になり
これからの暑いシーズンには向いていると思う、沢のあるコースは楽しい。
しかし、不思議に感じるところはどこにもなかったなぁー。
標高差:590m