七種薬師(616m)

(福崎町

2004年11月14日


先週、七種槍からの痩せ尾根を縦走したが、七種川を挟んで目の前に高い尾根があるのが気になった、それが七種薬師だった。

先週と同じく野外センターに車を停め、田口池を廻ると”松茸山入山禁止”の通行止めがあるが無視して進む、田口池から離れると急登となる、1ヶ目の鉄塔を過ぎて24分で標高350mの尾根筋に出る。少し歩くと2本目の鉄塔下に着く、田口池への展望が良い。

小さなピークを越えると先週下山した分岐点に出る。393mのピークを過ぎると七種槍が見え出す、ここを過ぎると田口池は見納めとなる、目の前、直ぐ近くに七種薬師が聳えるが七種山を経由して行くので距離は相当ある。

展望の良い痩せ尾根を過ぎて一登りすると1時間45分で七種槍に着く。今日もここまで誰とも会わず、山頂にも誰も居ない。

展望の利かない尾根道を小さな登り下りを繰り返しながら先週の出発点だった標高350m最低鞍部に出る。ここから先の七種山へのガイドに”心臓破りの急登2ヶ所”の表示があり、直ぐに1ヶ目の急登が始まる。鞍部からの急登20分で標高552mの尾根筋に出る、すばらくは穏やかな道であるが程なく2ヶ目の急登が始まる。

七種山の山頂が近付くと杉の倒木が多くなり行く手を阻む様になる、その倒木の量は半端でなく、登山道を完全に塞いでいる、迂回、乗り越え、掻き分けを繰り返しながら、3時間12分で七種山山頂に着く、七種山には過去2回登っているが、まず感じたのは山頂からの展望が良くなっていること、山頂も台風23号の影響でかなりの杉がなぎ倒されている、ここで初めて8名程の登山者に会う。山頂は人が一杯だったので誰も居ないつなぎ岩でお弁当とする。つなぎ岩からの展望はすばらしく目の前に七種槍とこれから向かう七種薬師が聳えている。

倒木ジャングルを縦走分岐点まで戻り、倒木の無いことを祈り七種薬師に向かう。祈りも虚しく逆に倒木の無いところの方が少ない位で嫌でも薮扱きの連続となる。

山頂より30分で七種の滝から直接登れる分岐点に出る。倒木でうんざりしているのでここから降りてしまいたい気持ちになったが、気を取り戻して進むことにする。斜面ごと倒木で埋まっている箇所もあったが5〜10m置きにあるテーピングで道を間違えることは無かった。

倒木の連続と展望のまったく利かない縦走路であるが、588mのピークで出ると眼下に七種の滝が見える、滝とは現任出来るが水量までは判らなかった、ここから先も展望の無い杉林が続く。

5時間40分で十字尾根と言われる尾根が合わさった地点に出る、ここは地獄尾根の分岐点であり、地獄谷の取り付きまで行く予定であったが、倒木で時間を取られてしまったので今日は割愛する。十字尾根から少し進むと地獄尾根が見える地点に出た、流石に迫力がある。

6時間丁度で七種薬師に着く。今朝見た景色と逆でここから見ると七種槍が正面に聳えている。後から登られて来た龍野からの人と話をする。野外センターからそうびろ山(538m)を経由して登ってこられたらしい。一緒に下山しながら周辺の山の話を聞かせてもらうが、兵庫北部はクマが怖くて行けないというので結構気の小さい人の様だ。

下山後林道を少し歩いて4時00分、7時間丁度で七種三山を終える

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田口池から登り 350mピークから見た七種三山、まずは鉄塔を経由して七種槍に向かう。

尾根筋より田口池、野外センターを見る。
尾根を進んでいると小さなピークが次々と出てくる。
393mのピーク、これを越えると七種槍が姿を現す。
393mピークから見た田口池、ここからが田口池の見納めとなる。
正面は七種槍、紅葉は進んでいるが今年は綺麗でない。
痩せ尾根から見た市川町側の町並み、正面は笠形山。
縦走すること1時間45分で七種槍山頂に着く。
七種槍から景観の得られない尾根道を歩き、2時間30分で小滝林道への分岐点である鞍部に着く。
七種山に近付くに従い杉の倒木が道を塞ぐ様になってくる。
杉の木がなぎ倒されて展望が良くなっている七種山山頂、12時なのでお弁当を広げる人が多い、神社からだと1時間掛からず山頂に立てる。
これまでは山頂から直接つなぎ岩が見えなかったが、今回は間の杉の木が無くなり展望が良くなっている。

先週、七種槍の尾根を楽しく歩けたので味を占めて、今回全縦走としたが七種槍側にはほとんど無かった倒木に苦しめられる結果となった。倒木が無くても薬師側の縦走路は景観が無く、見所が少ないので行く価値はないと感じた。

台風23号以後、どこの山に行っても倒木は見られ、メジャーな山は整備されるであろうが、マイナーな山まで手が入らないと思われる、杉の木が腐って朽ちるまで何年掛かるのだろうか、この先、どこの山に行けば良いのか、悩んでしまう。

大嫌いな薮扱きを1年分してしまい、腕は擦り傷だらけになってしまった。

つなぎ岩から見た分、七種槍、七種薬師、遠く長い縦走尾根が確認出来るがまだ半分しか歩いていない。
七種山からの縦走路を30分歩くと七種の滝への分岐点に出る。
杉の木の倒木は少なくなることは無く、斜面ごと倒れている箇所もある、縦走路の踏み跡は薄いが赤と黄色のテーピングがしっかりしてるので助かる。
588mピークに登ると七種の滝が見える、昨日は雨だったが水量は多くない、ここ以外展望無し。
5時間40分で十字尾根に着く、ここが夢前町側からの分岐点になる、この先に地獄尾根がある。
地獄尾根は割愛して七種薬師を目指す。
途中から地獄尾根を見ることが出来た、つまらない縦走路中、展望が得られるのはここ位か。
直接登れば1時間は掛からないと思うが6時間を要して七種薬師に着く。
今朝見たのと丁度反対に対面の七種槍が聳える、やっと天気が良くなってきた。
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