先週、七種槍からの痩せ尾根を縦走したが、七種川を挟んで目の前に高い尾根があるのが気になった、それが七種薬師だった。
先週と同じく野外センターに車を停め、田口池を廻ると”松茸山入山禁止”の通行止めがあるが無視して進む、田口池から離れると急登となる、1ヶ目の鉄塔を過ぎて24分で標高350mの尾根筋に出る。少し歩くと2本目の鉄塔下に着く、田口池への展望が良い。
小さなピークを越えると先週下山した分岐点に出る。393mのピークを過ぎると七種槍が見え出す、ここを過ぎると田口池は見納めとなる、目の前、直ぐ近くに七種薬師が聳えるが七種山を経由して行くので距離は相当ある。
展望の良い痩せ尾根を過ぎて一登りすると1時間45分で七種槍に着く。今日もここまで誰とも会わず、山頂にも誰も居ない。
展望の利かない尾根道を小さな登り下りを繰り返しながら先週の出発点だった標高350m最低鞍部に出る。ここから先の七種山へのガイドに”心臓破りの急登2ヶ所”の表示があり、直ぐに1ヶ目の急登が始まる。鞍部からの急登20分で標高552mの尾根筋に出る、すばらくは穏やかな道であるが程なく2ヶ目の急登が始まる。
七種山の山頂が近付くと杉の倒木が多くなり行く手を阻む様になる、その倒木の量は半端でなく、登山道を完全に塞いでいる、迂回、乗り越え、掻き分けを繰り返しながら、3時間12分で七種山山頂に着く、七種山には過去2回登っているが、まず感じたのは山頂からの展望が良くなっていること、山頂も台風23号の影響でかなりの杉がなぎ倒されている、ここで初めて8名程の登山者に会う。山頂は人が一杯だったので誰も居ないつなぎ岩でお弁当とする。つなぎ岩からの展望はすばらしく目の前に七種槍とこれから向かう七種薬師が聳えている。
倒木ジャングルを縦走分岐点まで戻り、倒木の無いことを祈り七種薬師に向かう。祈りも虚しく逆に倒木の無いところの方が少ない位で嫌でも薮扱きの連続となる。
山頂より30分で七種の滝から直接登れる分岐点に出る。倒木でうんざりしているのでここから降りてしまいたい気持ちになったが、気を取り戻して進むことにする。斜面ごと倒木で埋まっている箇所もあったが5〜10m置きにあるテーピングで道を間違えることは無かった。
倒木の連続と展望のまったく利かない縦走路であるが、588mのピークで出ると眼下に七種の滝が見える、滝とは現任出来るが水量までは判らなかった、ここから先も展望の無い杉林が続く。
5時間40分で十字尾根と言われる尾根が合わさった地点に出る、ここは地獄尾根の分岐点であり、地獄谷の取り付きまで行く予定であったが、倒木で時間を取られてしまったので今日は割愛する。十字尾根から少し進むと地獄尾根が見える地点に出た、流石に迫力がある。
6時間丁度で七種薬師に着く。今朝見た景色と逆でここから見ると七種槍が正面に聳えている。後から登られて来た龍野からの人と話をする。野外センターからそうびろ山(538m)を経由して登ってこられたらしい。一緒に下山しながら周辺の山の話を聞かせてもらうが、兵庫北部はクマが怖くて行けないというので結構気の小さい人の様だ。
下山後林道を少し歩いて4時00分、7時間丁度で七種三山を終える。
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