亀ヶ壷の滝

(夢前町

2004年12月11日


亀ヶ壺は沢歩きだと聞いていたので夏に行きたいと思っていたが、いつの間にか寒い冬になってしまった、この季節は誰も行かなくて良いかもしれない。

県道67号線を雪彦山へ向かっていると亀ヶ壺への標識がある。林道に入ると倒木は処理をしてあり一安心、林道を2.9km走ると小さな別荘地に出る、更に0.8km走った地点で林道はまだ続いているが、セダンではこれ以上は無理と判断して車を降りる。

林道を歩き始めると道は崩壊しており倒木も処理されておらず、車を降りた地点が正解だった。林道を塞いでいる倒木を乗り越えながら13分程歩くと無名滝が見え出す、その先は倒木帯となるので一旦は河原に下りて迂回すると直ぐに廃家のある登山口となる、ここまで18分、昔はここまで車で入れた様だ。

今日は沢歩きを覚悟して長靴を履いてきたので、荒れた登山道より水深の許す限り沢を歩く。兎に角、水が綺麗であり、生憎の曇天にも関わらずコバルトブルーに透き通っている。やはり夏に来て泳いで帰るのが正解か。ネットで見た天然滑り台も確認、段差の大きい所には申し訳程度のロープが設置してある。

1時間で林道作業小屋跡に着く、そこから5分で見事な亀岩に出くわす、正に河原に潜むガメゴンの姿である。駐車地点より1時間15分で亀ヶ壷の滝に着く

滝の途中にある亀ヶ壺は急峻な崖を登らないと見えない、鎖もロープも無く、苔で滑り易い右側の壁を登り、亀ヶ壷の横でお昼にする、気温12℃、水温9℃、寒くはない。滝上に登って更に進んでも面白い所が無さそうなので、今日はここから引き返す、下りは登ってきた左側からは怖くて降りられず、右側(右岸)の壁を降りる。

1時間15分で駐車地点に帰り着き、2時間45分で亀ヶ壷の滝を終える

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林道は3.7kmと長いが別荘地までは比較的整備されている、倒木は処理されているがハイルーフなら天井を擦りそうな倒木の切り残りがある。

林道はまだ続いているが空地があったので車を停める。
林道の先は崩壊と倒木の連続で車では通れなかった。
林道途中から見れる無名滝。
本来の林道終点、かつてはここまで車で来れた様だ。
登山口の廃家は台風にやれてたのか無残な姿になっている、廃家の右側を進んで行く。
曇天にも関わらず沢水の透明度、色には目を見張るものがある、アマゴらしき魚が泳いでいるのも現認出来る。
杣道、沢にも倒木が多いが通行出来ない程ではない、最近は倒木慣れしてきた感じがする。
1時間で林道作業小屋跡に出る、必要で建てる人はいても撤去する人がいないのは残念だ。
沢の真ん中に居座る噂の亀岩、これがあるので亀ヶ壺の呼ばれているのか?
小さな滝であるが5m位の段差があり、左端にはロープが設置してある、細い汚いロープであるが頼りにはなる。
1時間10分で亀ヶ壷の滝に着く。
右端より亀ヶ壺までよじ登るが滑り易く手掛かりが無いので恐怖感一杯だった。
滝の中段まで登ると亀ヶ壺を見ることが出来る。

夏には人気のありそうな亀ヶ壷であるが、この季節は思った通り誰も居なかった、山で誰にも合わなかったと誇らしげに語る人が多いが、俺は誰にも会わないのも寂しい話しと思う

今日は沢歩きだけで息を切らすこともなく終わってしまったが、嫌だ、きらいだと言いながら急登がないと充実感が得られず不満足な達成感で終わってしまう、人間って勝手なもんだ。

最近サワガニが居ない、昔なら少し高い山の沢には沢山居たものだが、今日も岩をひっくり返して探したがまったく見付からなかった、田んぼのドジョウの様に環境破壊で居なくなってしまったのであろうか。

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