鎌倉峡、百丈岩 292

2006年02月11日


鎌倉峡と百丈岩の謂れと歴史が記されている。
読める範囲まで拡大しています。

やまびこ売店からは、営業しているのかしていないのか判らない古びた茶店前を通り、竹薮を抜けて、右手に船坂川を見ながら穏やかな道を歩く。

岩盤には鉄筋のステップが打ち込まれており、アスレチック感覚で登り降りが出来て楽しく通過出来る。
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兵庫県 神戸市
近所の図書館に行くと実業之日本社から出版されている『 関西 日帰り山歩きベスト100 』と言う本があり、借りて帰って読んでみると裏六甲に”鎌倉峡、百丈岩”と言う面白そうなエリヤがあった。
奇しくも先輩もここに行って見たいと思っていたらしく、同行願えることになった。
登山口(?)
鎌倉峡キャンプ場手前にはやまびこ売店があり、ここが鎌倉峡と百丈岩の分岐となっている。売店前には駐車場があるが、一日500円の看板があったので林道を少し引き返して、道路脇の空きスペースに車を停める。
車を利用しない人はJR道場駅からとなるが、距離的には大したことはない。

この先の狭くなった部分が鎌倉峡の核心部。雨後に水量が増すと通れなくなる部分が沢山出来ると思うので、天候には要注意。

急な部分にはロープ、くさりが設置してあり助かるが、岩が一面苔むして滑りやすくなっている箇所もあり緊張する。

下山路は上級コース
下山するのに引き返していると、望んではいないのに上級コースに入ってしまった。
何を指して上級コースかは直ぐに判った。一般コースでも相当な急斜面であったが、上級コースは垂直壁が多いにも関わらず補助ロープ、くさりが一切ないのだ。ここは登りに使えても下りには使うべきではない。
立木の助けを借りて何とか下り終えることが出来き、藪山徘徊も入れて4時間で鎌倉峡、百丈岩を終える

面白かった
西宮に25年住んでいながら、ここのことはガイドブックを見るまで全然知らなかった。
鎌倉峡は巻機山、ヌクビ沢の1/10スケールの感じであり、勾配がほとんど無いので疲れ知らずで楽しめる。
百丈岩は急登ではあるが標高差はたったの130m、20分も頑張れば登れてしまう。
しかし、百丈岩の頂点にはもう立ちたくない。高度恐怖症でない方はどんどん行って下さい。
鎌倉峡
船坂川の両岸から崖が迫り出し、右岸、左岸と渡渉を繰り返しながら上流に向かって進む。通常ルートは上流から下りる方向らしく、マーキングは下る方向に付けられている。
標高差:127m
Road Map:国道176号線から県道327号線に入り、JR道場駅から直ぐ近く。
Root Map:鎌倉峡キャンプ場から鎌倉峡を往復、同じくキャンプ場から百丈岩を往復する。
54分で平田配水場へ向う鎌倉峡出会に着くが、左手の山を抜けて百丈岩に行きたいので登山道を探して更に進む。
船坂川を遡上していくと前方に東六甲ゴルフ場の橋が見え出した。ここまで登山道は見付からず、この地点で引き返すことにした。

登山道は無く、歩ける所を探しながら渡渉を繰り返し進んで行くのは思ったより面白い。
苔むした滑り易い石が多いので、川に落ちたくない一心から緊張感は続くが、それが又楽しい。
ルート選定を誤り引き返すこと数度。夏なら川に入りジャブジャブも可能だがこの季節では、それはしたくない。

カシミール地図の登山道
鎌倉峡出会まで引き返すと、対岸に” 松茸山、入山禁止 ”の立札が見えた。近付いてみると登山道らしい踏み跡があったので行って見ることにする。薮の深い道でありゴルフ場のフェンス沿いにあるので、ひょっとするとゴルフ場の管理道ではないかと思いながらも、希望を持ってドンドン進んで行くが道は悪くなる一方。
左写真の崩落帯に入り込んでしまう。ここから薮扱きをして尾根まで上がってみるが、途中の山が高くて百丈岩を見ることが出来ず、方向が断定出来ないので引き返すことにした。
カシミール地図に登山道が明記してあっても実際には道が無いことを何度も経験しているので諦めは早かったが、それでも1時間程は薮山を徘徊している。(薮扱きは大嫌いなのに・・・)

下りは平田配水場への一般道ではなく、鎌倉峡が面白かったので再度、鎌倉峡を通ることにしたが、登りと下りでは感じが大分違っていて楽しく下ることが出来た。

鎌倉峡は下り側にルート設定されており、マーキングは下り側から見える様に書かれているが、道間違いの心配はないのでマーキングは無い方が楽しいかも知れない。

百丈岩
鎌倉峡をやまびこ売店まで引き返し、分岐点を百丈岩の左へ進む。
登山口には百丈岩への二つのコースが書かれており、無難な一般コースを選ぶ。

やまびこ売店から見た百丈岩、この後、あの頂点に立つことになるが・・・

一般コースとは言え、かなりの急登が続き、ロープ、くさりの助けを借りながら登っていく。

間近に見る垂直60mの百丈岩。クライミングしているのは手前の壁の様であるが、今日は誰も来ていない。

百丈岩頂点に立つ
頂点に行くまでが相当怖く、一人なら引き返していたが、先輩はどんどん行ってしまうので年寄り(?)に負けておられないので恐々付いて行く。頂点には一人がやっとのスペースしかなく、順番に行ってみるが、立ち位置の向こう側は60mの落ち込み、覗くのも怖かった。風も吹き出し、高度恐怖症は極度に高まり30秒と居られない。写真を撮って早々に立ち去る。

'04年の台風23号での崩落か?。ここから六甲山系が見えるが今日はもやっている。ここから更に薮扱きで尾根筋まで登ってみる。