有馬四十八滝

2005年12月18日



(神戸市 有馬町)
魚屋道の下りは小走りに走って山頂から1時間で駐車場に戻り、4時間で有馬四十八滝を終える。
お勧め炭酸煎餅
駐車場の直ぐ近くに炭酸煎餅の製造元がある。ここには割れて商品にならない炭酸煎餅を売っており一袋210円で買える。味は同じなのでお徳感は一杯。
道路の積雪は緩んでおり駐車場出口の坂も難なく登ることが出来た。
次は笠形山の扁妙の滝に行ってみたいがスノータイヤを持たない身では積雪が心配である。
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日本列島に大寒波がやって来た
最近12月に雪が積もることは無かったが、今年は20年振りに12月初頭から寒波がやってきて寒い12月となっている。
有馬四十八滝も凍結してアイスフォール(氷瀑)が見れるかも知れないと昨日、行こうとした時、ラジオから阪神高速北神戸線が積雪により通行止めのニュースが流れてきた。阪神高速が積雪でダメなら当然、一般道も積雪だろうと行くのを控えた。

今日も阪神高速北神戸線は有馬口より先は通行止め
日曜日なので氷瀑見学者がどっと来ることを予想して、自宅を早めに出発し、北神戸線を利用して有馬口に向うが、北神戸線は有馬口から先は通行止め、道路脇には雪が残っており、路面の凍結が怖くてスピードが出せなかった。

有馬周辺は一面積雪
有馬口から一般道に出てみると道路は一面積雪状態、有馬温泉までには小さな峠があり、ノーマルタイヤをスリップさせながら恐々車を走らせる。登りでスタックしている車があったが、こちらも止まってしまうとスタックするので助けることが出来ない。途中で引き返そうかとも思ったが、引き返すと下りになりかえって危険なのでロープウエイ駅の駐車場まで強行突破することにした。

今回歩いたコース図。クリックで拡大します。
8時22分、ロープウエイ有馬駅の駐車場(600円)に車を停める。ノーマルタイヤで狭い道をここまで来たのは無謀であったし、駐車場の入口は結構な坂道で雪が融けるまで帰ることが出来ない。
勝手知ったる林道も一面の積雪。今日はダム工事は休みなのかトラックは往来していない。建物はロープウエイの有馬駅。
林道に積雪が無ければ車で登ってしまうのだが、今日の状態では歩いて行くのが一番無難。
林道を歩いて約20分で湯槽谷分岐点に着く。ここから沢沿いに白石谷を歩く。
六甲山の要所ゞにある標識。何かあった時に119番に電話して標識の記号を言えば場所を特定してくれるらしい。携帯を持たない俺には関係ないけどね。
34分で白石滝(落差30m)に着く。今年の2月と同じく白石滝は氷瀑していなかった。現在、気温0℃、大寒波が来たとは言え、まだ気温が高いのか、白石滝は他の滝と比べて氷瀑し難い様である。穏やかなシーズンではこの前の広場で弁当を広げるハイカーが多いが、今日は流石に誰も居ない。
ゴルジュ【gorgeフランス】
(登山用語) 谷間が咽喉のどのように狭まった所。峡谷。
百間滝への最大の難所であるゴルジュには迂回路があるが、今日の迂回路は積雪しており真っ向勝負でゴルジュを通る方が安全な様に思えた。
ゴルジュの崖っぷちには頼りになるロープでは無くひもが張ってあった。見た目よりしっかりしたひもであり、これがあるのでゴルジェを通ることが出来た。
似位滝(落差30m)
1時間で似位滝に着く。まず出くわすのは百間滝であるが、百間滝を通り過ぎて5分の所にある似位滝に先に行く。似位滝の氷瀑状態は氷が薄く迫力は無い。滝はまだ水が流れておりもっと冷え込まないと良い状態にはならないのだろう。
バッテリーは低温に弱い
フル充電してきたデジカメのバッテリーが白石滝の前で無くなってしまった。バッテリーを交換するが電池切れのサインが出る。気温の低下でバッテリーが活性化しなくなってしまったのだ。胸ポケットにバッテリーを入れて暖めてやるとバッテリーは回復した。まだ0℃なら良いが冬季アルプスのマイナス何十度ではデジカメは役に立たないのか。
百間滝(落差30m)
百間滝も90%は氷結しているが、氷が薄い感じで迫力はイマイチ。三田からアイスクライマーの若者が来ていたが、この氷の薄さでは登り様がないだろう。紅葉谷道への尾根越えは百間滝の滝口を通る。滝口には雪が載っておりしたを覗くことが出来なかった。
百間滝から尾根を越えて紅葉谷道に出てから、10分程下り七曲滝への道に入る。七曲滝への道には1ヶ所危険ヶ所があり、雪が載っているので歩き難いがロープが張ってあり安心感はある。しかし、おばちゃんはここで梃子摺っていた。
1時間40分で七曲滝(20m)に着く。
七曲滝(落差20m)
有馬温泉から直接来れば40分程で訪れることが出来る七曲滝にはカメラマンが沢山来ていた。
前回同様、他の滝に比べ一番雄大に氷結しており、ここだけ訪れても充分な気がする。
紅葉谷道から六甲山へ
七曲滝から紅葉谷道に戻り、下ってきた道を登り返す。
紅葉谷道は勾配緩く雰囲気の良い道である。
2時間23分にて六甲山頂道路沿いにある極楽茶屋に着く。
ここから六甲全縦走路を通り、六甲最高峰に向う。
アイゼンの必要性は
ほとんどの人が軽アイゼンを装着していた。10本爪アイゼンを持ってきたが装着はしなかった。
必要かどうかは個人の判断になると思うが、安全具であるから着けないより着けた方が良いと思う。
六甲の北斜面には規模は小さいが綺麗な樹氷が見ることが出来た。樹氷を楽しみながら縦走路を歩く。
神戸市街、神戸港、大阪湾が一望に見ることが出来る六甲からの展望はいつ見てもすばらしいと思う。
六甲全縦走路は道路に出たり戻ったりで山歩きの感じは薄いが、極楽茶屋から2kmは歩かざるを得ない。
明石、播州地方への展望も良く、遠くの山は白く雪を被っている。
六甲山最高峰(931m)3時間丁度で最高峰に着く。
西宮に生まれ、育っているので六甲山にはハイキング、自転車、単車、車で幾度となく来ているが、実は最高峰に来たことがない。56歳にして六甲山最高峰に立てたことに密かに感激(?)する。
最高峰標識から大阪湾を見る。天気良く展望は最高。
気温は−1℃まで下がり、じっとしていると寒くなってくる。
下りは魚屋道(ととやみち)とする。下り途中で見た六甲山最高峰、北斜面は樹氷で白く輝いている。
魚屋道から見た湯槽山。昨年2月に登ったが、つまらなかったとしか覚えていない。

今年2月の有馬四十八滝はこちらから