〔22〕達磨ヶ峰ーフトウが峰ー段ヶ峰(1103m)

不運の段ヶ峰,4回目
(生野町)

2001年09月16日


登り直しシリーズの第一弾として、前回、雨の日に登り、景色を全然見ていない段ヶ峰を選んだ。

朝、6時に起きてYahooで生野町と大河内町の天気を確認したところ、どちらも降水量ゼロの晴れマークだったので準備をして家を出る。

日曜日の為、交通量が少なく自宅から生野まで1時間ちょいで着いてしまう、意外と近い。登山口の生野荘駐車場には3台の車が止めてあり、既に姿は見えない。

気温22℃、自宅付近はいい天気だったが、ここに着て一面雲が広がり始めた。その内、晴れるだろうと8時40分に登り始める。登山道は笹が生茂り、藪扱きしながら進む嫌な道である。

40分で達磨ガ峰(912m)に到着、ここで先行していた老人(?)7人組みに追いついた、老人組は休憩を始めたが写真を撮ってそのまま進む、と、雨がパラパラ降り出してきた。今日は快晴と決め付けて来たのでポンチョは家に置いて来た、まだ、その内やむと信じて進む。

達磨ガ峰からも笹とススキの藪扱きが続き、大嫌いなパターンとなる、眼下には雨雲の隙間から生野高原ゴルフ場が見え隠れしている、プレーしている連中は高い金を払って雨では俺よりも可哀想。

1時間30分で最低コルに到着、雨はまだ降り続いている、家を出る時にトレッキングシューズに防水剤を吹付けて来たが、徐々に靴の中にまで湿り気が入ってきた、Yahooの嘘つき、絶対に天気と信じてきたのに・・・。

天気が良ければ絶景と思われるフトウが峰に2時間で到着、ここも写真を撮って直ぐに進む、考えてみれば、ここまで休憩無しで、お茶すら飲んでいない、休みたいとも思わないし、喉も渇かない、体調は万全なのに天気が・・・。

2時間30分で段ヶ峰に到着、先行者4名のパーティが昼飯のラーメンを炊いていた、挨拶しても碌な返事が返ってこなかったので、ここも写真を撮って直ぐに悠友山荘側に降りる、ここからの道は6月30日に同じく雨の中をピストン往復したことがあるので良く覚えている。

25分で悠友山荘に降りた頃には雨がやみ青空が見え出した、段ヶ峰で昼飯を食っとけば良かったかなと後悔する。

雨なので林道を降りようかとも思ったが、林道は長いだけでつまらなそうなので、旗ノ谷への道を探し、獣避けの柵を開けて荒れ果てた登山道に入る、奥深い谷で先日来の雨で沢はゴウゴウと水が流れている、伐採された杉が放置されたまま沢山転がっており、それが雰囲気を悪くしているし、落ちてこないかと心配になる。

何度か渡る沢には橋が無く、雨で増水している為、飛び石も水に漬かっている、3度目までは石を投げ入れたりで何とか渡れたが、4度目は渡るすべがなく、考えた末、靴とズボンを脱いで、ズボンをザックに入れ、靴を両手に持って沢の中に膝上まで漬かって渡ることが出来た。

この後は焼け糞になり、ズボンをたくし上げて靴のままジャブジャブと沢を渡ることになる、食べ忘れたおにぎりは歩きながら食べる。

長い長い旗ノ谷を1時間20分掛けて降り終え、更に林道を1時間掛けて生野山荘駐車場に戻る。

今日は前回の雨のリベンジであるのに、最悪の返り討ちにあってしまった、にも関わらず、5時間30分、休憩なし、飯も歩きながらと疲れ知らずの山登りとなり、いたって爽快な気分で終わった。

生野山荘の駐車場、先行者3台の車が既に止まっていた、ところで生野山荘はどこにあるのか??? 生野山荘から達磨ガ峰までは藪扱きの多い、登り一方の登山道が続く。

この辺りから先行者の声が聞こえ出し、直ぐに追いつく。

先行者は俺より年配に見える7人組だった、彼らも今日は晴れると思ってきたらしい。
ススキ原で藪扱きをして、杉木立に入るとほっとする、シバグリが所々に落ちており秋を感じさせてくれる。 最低コルを上がり切ると絶景と思われる笹原に出る、最悪の天気の為、何も見えない。
ここも素通りして湿地へ降り、段ヶ峰に登り直す、後は平坦な道を歩き通すだけ。 6月30日に登った時と同じく、ガスしか見えない山頂となってしまった、ここも素通りで直ぐに下山する。
改築中の悠友山荘と駐車場、この崖下から旗ノ谷が始まる、林道もここからだが今回はパスする。 判り難い旗ノ谷コース入口、獣避けの柵がしてあり、標識がなければ絶対に判らない。
今年、段ヶ峰には4回挑戦している。

02月18日:倉谷コースから登り始めるが、1時間歩いた時点で積雪の 登山道が判別出来なくなり勇気ある撤退。

06月02日:杉谷コースから登ろうとしたが、道路が工事中で通行禁止で断念。

06月18日:雨の中、悠友山荘からピストン往復、雨は降り止まずガスを見ただけ。

09月12日:天気予報とにらめっこし、絶対の晴天と判断したが今回の結果に。

再々リベンジは杉谷コースからチャレンジする予定、年内には段ヶ峰からの 景観を写真に収めたい。

旗ノ谷は沢沿いの雰囲気の良い登山道であるが、伐採しっぱなしの杉がいたるところに放置してあり、折角の雰囲気を台無しにしているし、危なくてしょうがない。
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